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性犯罪と更正医療・更正臨床心理:更正教育 : 韓国の「電子足輪」について [諸々の疑問]

★ 私の受講生に,某少年鑑別所勤務の臨床心理士がいます.そして今,レイプ加害者を担当しています.

★ また法務省保護観察官をしている別の臨床心理士受講生も,年賀状で「今年から性犯罪加害者の更正を担当することになりました」と書いてきました.

※:法務省は認知行動療法で対応しようとするのではないかと思いますが,私は性犯罪加害者のような場合は,むしろサイコドラマの方が有効のような気がするのですが如何なものでしょうか? 

★ 他にもかつて,国立精神神経センター(現在の,国立国際医療研究センター)で精神科医療の立場からレイプ加害者の更生医療に携わっていた受講生がいます.

★ 性犯罪加害者の再犯率は高く,約40%とのことです.それだけに性犯罪加害者を担当することになった方々は所属機関の違いに関わらず,一所懸命職務を全うしようとしています.

★ ところが最近,性犯罪加害者に対する更正行政について,一石を投ずる以下のような韓国のデータが知られるようになりました.

★ 韓国では2008年9月から,「性犯罪者(仮釈放も含む)や未成年の誘拐犯,殺人犯の各前歴者を対象に,裁判所の判断で最長30年『電子足輪』の装着を義務づける法律が施行されています.

※:『電子足輪』とはGPS携帯で,中央管制センターが常時装着を義務づけられた者の行動をチェックするというものです.重さ150g,完全防水,充電端末とセットになっているもので,装着を義務づけられた者が外したり故意に破損させたりすると7年以下の懲役,2000万ウォンの罰金が科せられます.

★ 効果は劇的でした.2008年9月から2010年11月までのほぼ2年間に810人が裁判所によって装着を義務づけられたのですが,その中で再犯者は僅か1人という結果が出たのでした.

★ つまり『電子足輪』の装着を義務づけなかったとしたら810人中,324人が再犯者になった可能性があったのですが,それが僅か1人,再犯率が実に約40%から0.0012%にまで下がってしまったのでした.

★ ここで留意しなければならないことは,仮に再犯者が324人いた場合,被害者は324人ではないということでしょうか.性犯罪加害者は1人で何件もの性犯罪を重ねる傾向が高いとされています.従って被害者の数は少なく見積もっても数倍以上になると思われるのです.

★ 性犯罪加害者に対する精神科医療・心理臨床・更正教育の意義って,いったい何だったのでしょうねぇ~?

★ 性犯罪再犯加害者による数多くの被害者を出し続けることを前提としながら,加害者の更正と取り組む行政の姿勢は,本当に正しいことなのでしょうか?

★ 思わず考え込んでしまう,韓国からのデータでした.  

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